良い検査治具の特徴は

検査治具は製品を測定したりする際に、やりにくい形状でも検査が出来るために作られたものですが、その中でも、良い治具と言われるものにはどんな特徴があるのかを見ていきます。まずは何よりも「作業のしやすさ」が挙げられ、むずかしい操作を必要とする製品だと作業者がうまく使いこなすことが出来ません。例えば、検査のために製品を固定したい時、ひねりや曲がっている形状のものは不安定になるため、特別な治具が必要です。ここで使う治具は固定位置の設計が大変重要になり、誰でも使えることに最大限に配慮した設計が求められるのです。

良い検査治具の特徴で次に挙げられるものに、「判断基準にばらつきが出ない」点があります。例えば、使用する検査治具を製品の穴に入れたときに、すっと入るのか、抵抗があるのか、力が必要なのかといったバラツキがあっては困ります。そうではなくて、すっと入れば合格、少しでも引っ掛かりがあれば不合格というような明確な合否が出るものが必要です。さらに、良い検査治具に求められるものに「コストが高くない」点もあるでしょう。

上記の二つの特徴を満たしていても、値段が高すぎるのはネックとなります。実際のところ、検査の種類によっては難しい加工を必要とする精巧な治具が必要になることがあります。しかし、特殊な加工が必要になるからといって価格が高ければコストバランスがとれないため、ユーザーにとっては良い製品とは言えないのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です